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鹿児島県福祉のまちづくり講演会
「バリアフリーは心から」



平成15年11月9日に実施されました、鹿児島県福祉のまちづくり講演会「バリアフリーは心から」に参加して、講演にお邪魔して感じたことをまとめました。

私にとって、20年ぶりの指宿。

南国の香り
 空気の匂いが違う。もちろん東京とはまったく違うが、福岡とも違う

温暖な気候
 とにかく、暖かい。石垣島に降り立った時と同じ感触だった。緯度以上に桜島や地熱の影響があるのでしょう。わが故郷大分と同様、ここにも珍しい地熱発電所があります。

日の出が遅く、九州に来たなあと感じる(日の出が東京より1時間近く遅い)
 真っ暗な中を通学する高校生を見て懐かしかったです。夜明けが遅いのが九州の特長。


観光素材の豊富さ

自然
文化
歴史
旨い食事
暖かい人

九州に来ると、地元の人がとても「おらが街」に愛着を持っていると感じる。
町おこしもバリアフリーもここが原点であり、スタートライン。
「いい街ですよ、ゆっくり見て行って下さいね、楽しんで下さいね。」の気持ちから始まる。


課題

きっかけの提供

鹿児島、指宿など知名度があっても「わざわざそこに行こうと腰を上げる」きっかけが必要。
どんなに小さなきっかけでも、それを欲している人は距離や費用に関係なく「そのためだけに足を運ぶ」


11/15に実施された信州・神宮寺の「尋常浅間学校(今回の講師は森津純子先生)」は寺の住職がひとりで始めたイベント。にも関わらず200名を超える聴衆が。私も森津先生の話を聞くためにスタッフ、知人、お客様5人に声をかけて出かけた。このイベントで浅間温泉に落ちる経済効果は相当なもの。

きっかけの提供案(高萩私案):

指宿の砂蒸し風呂は有名。観光客はそれを体験して話のネタにする。
私は講演翌日山川の天然砂蒸しに足を運んだが、波打ち際での癒し効果だけでなく、砂蒸しのあとの体調が信じられないほど改善したこともあり、口コミやHP、メールで人にどんどん話をしている。

特に「効能」として掲げられていた、脳血管障害の患者さんへの血流の改善効果はもっと宣伝すると、長期滞在などの潜在需要が喚起できるはず。
観光の1ツールとしてでなく、このような1ランク上の素材が豊富な鹿児島にはできることがもっとある。

砂蒸し風呂は、安いパックツアーのおばさんの会話ネタだけにしておくのはもったいない。
私は今まで受けたどんな指圧、針、マッサージよりも今回の砂蒸し風呂がいちばん良かったと断言します。肩こり、首の痛みが劇的に改善。自分でもウソみたい。これだけの理由でまた行こうと思う。


知覧の特攻平和会館もすばらしい場所で日本人は絶対一度はいくべきだと確信したが、パッケージツアーの観光通過地点になってしまっている。団体が大勢で通過しても、駐車場併設のみやげ物店にしかお金が落ちないのではないだろうか。

じっくりと平和を考えるための歩き方の提案が必要だと感じた。
知覧も2.3日滞在すると人生観が変わりそう。でも1時間の制限時間付き観光では本質が判らない。


情報の提供

指宿のフェニックスホテルの情報提供はすばらしい。民間の取り組みのすべての基本だと感じる。
民間がいきなり「福祉発想」を要求されてしまうと、がんじがらめになってしまい何も出来なくなってしまう。

障害がある人とっては「今は100点」ではないかもしれないけれど、「障害者対民間企業」対立の構図を作ってしまうより、「一緒にバリアフリーを創造する」発想で取り組みを勧めるのが、長い目で見て皆がHAPPYになれるのでは。


相談できるしくみづくり

鹿児島を旅行したい、と考えた人(障害者・高齢者)が気軽に相談できるしくみがあると、旅行実施への垣根が一気に低くなるはず。

安いツアーの満足度が低いことに気がついている賢明な消費者は「お金はそれなりに払うから、目的が達成される旅がしたい」と感じている。

しかし、それに旅行会社が応えていない。しかも旅行会社は鹿児島だけを売っているだけではないから、そこまで真剣にもなりえない。

であるならば、「自分のよさは自分でアピール」すべき。
お見合いと一緒。いい人を探すのに、人に依存してはダメで自分のよさをあちこちでセールスすること。
そして興味を持ってくれた人への「相談機能」が欲しい。


まちおこしの本質

 ●誰に来て欲しいのか

 ●来て、何を感じて欲しいか

このふたつの理念がない“まちおこし”は失敗する。
特に「誰に来て欲しいか」はできるだけ具体的にイメージする必要がある。

鹿児島の皆さん、お逢いできて嬉しかったです。
遠路より駆けつけて頂いた皆さん、ありがとうございました。熱意に感謝。