ベルテンポのテーマは、“心のリハビリ、体のリハビリそして、チャレンジ。


  「まちづくりのユニバーサルデザイン」


(有)ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ
代表取締役 高萩 徳宗 氏


 
 

◎起業のきっかけ

 ただ今ご紹介に預かりました、ベルテンポ・トラベル・アンド・コンサルタンツの高萩徳宗と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 今日は「まちづくりのユニバーサルデザイン」というテーマでお話しさせていただきます。私自身新潟は大変ご無沙汰しておりまして、今回お声を掛けていただいたご縁で久しぶりにやってまいりました。

前回は、私は電車が好きなものですから、新津から会津若松までSLに乗りに来た際に途中下車をしただけでした。昨日うちの会社の監査役に明日新潟に行くという話をしましたら、彼女は馬の趣味がありまして、「私は先々週に行ってきた。」と言っておりました。

最近施設が大きくなって、馬を見学できる所があるそうで、足繁く通っているようです。そんな
SLとか馬のご縁ばかりでなく、今日は少しまじめな話ができればと思ってお邪魔させていただきました。

 現在私は新宿で障害がある方、高齢の方の旅づくりのお手伝いをする会社を経営しております。大体1年間に1,000人くらいのお客様のお手伝いをしておりまして、年間80日から100日くらいはお客様の旅行にご一緒しております。会社を設立してようやく2年経ちまして、3年目でございます。お客様の内訳は
車イスをご利用の方が8割以上で、あとはご高齢の方、知的障害の方、全盲の方、視覚障害の方等々がいらっしゃいます。


 ●よく、
何がきっかけでこういうことを始めたのかと聞かれます。

私は生まれが東京オリンピックの年の昭和39年で、出身は九州の大分県でございます。
卒業後に上京して、小田急電鉄という会社で
電車の車掌を5年半ほどやっておりました。電車が好きで、新宿と箱根湯本の間を行ったり来たりしていました。非常に楽しい仕事だったんですが、若気の至りで海外に飛び出してみたいと思い、上司に「1ヶ月ほど休みをくれないか。」と言いました。

そうしましたら、非常に
理解のある上司で、「世界を見てくるのはいいことだ。行ってこい。」ということで、1ヶ月の休みをもらいまして、アメリカのニューヨークからカナダの東の方まで、ユースホステルに泊まりながら放浪してきました。

帰って来たら人生観が変わってしまって、戻った初日に、上司に「すいません、退職させてください。」と、「
恩を仇で返す」とはまさしくこのことだと思いながら言いました。上司には「そういうことになると思っていた。」と言われました。

 そのあと2年ほどカナダに住んで、
アルバータ州のカルガリーという1988年にオリンピックが開かれた町でツアーガイドをやっておりました。

 日本から来るお客様を、自分で車を運転しながらガイドする仕事です。
その時、聴覚に障害のあるハネムーンの若いカップルが、お二人とも聞こえない、話せないという方だったんですが、いらっしゃいました。こういう方がいらっしゃるということで、いろいろと準備をしました。私は手話ができませんので、筆談とワープロで打った観光案内でご案内して、非常に楽しんでいただきました。

 2日目だったと思うんですが、朝出発時間になってもお客様が降りてこなくて、おかしいと思ってお部屋に電話したんですが誰も出ません。お部屋まで行って一生懸命
ノックしても返事がないので、異常事態かと思ってフロントで鍵を借りて部屋に入ってみたら、まだ2人ともお休みになっていました。寝坊していたんです。

 当時の私の知識というのは
その程度で、電話をかけてもノックをしても、聞こえないんですから何の意味もないんですが、そんなこともわからなかったのがとても恥ずかしかったです。ただ、一生懸命やったなりにとても感動していただき、喜んでいただけたというのが、私と障害のある方との最初の出会いでした。

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